Canonさん、「実技試験」ということは、きっと音楽を専門的に学んでらっしゃるのですね。私も同じような経験を何度もしてきているので、焦りや不安に押しつぶされそうな気持がよくわかります。
成長は階段状
私の経験から言えるのは、成長は決してなだらかな上り坂ではないということです。
むしろ階段のようなイメージでしょうか。全く成長していないように(むしろ後退しているようにすら)感じながらも、試行錯誤しているうちに「あれ?」と気づいたら、これまでできなかったことができるようになっているものです。
ですので、今の瞬間がとても苦しくても、これは成長の過程なんだと信じてほしいです。
前にも話題に出したイチロー選手が、「小さなことの積み重ねでしか遠くへはいけない」とおっしゃっています。大きな視点で自分を見つめながら、一つ一つの小さな課題をクリアしていく強い気持ちが大切だと思います。
練習は「急がば回れ」
試験が2週間後に迫っているとのことで焦る気持ちはよくわかります。
そんなときほど、曲を何度も何度も通して吹きたくなるかもしれませんが、急いでいるときこそ回り道をしましょう。この回り道とは、ゆっくり練習するということです。
ゆっくり練習とは
さて、それではこの「ゆっくり練習」とはどのようなものでしょうか。ここでは私が行っている効果的な方法をご紹介します。
◆一音一音、次に吹く音を頭の中で完全に準備しながら吹く
・結果的に、3倍かそれ以上の遅さになるはず
・テンポが多少崩れても構わない(音を完全に準備することが最も大切なので、準備しにくい音の前は必然的に少し時間がかかるはず)
◆ダイナミクスやブレス、フレーズ感は通常のテンポ時と同じように、もしくはそれよりもオーバーにつけて
15分あったら曲を3回通すのでなく、1回だけ集中してゆっくり練習する。これが技術的な面での一番の近道になると私は考えています。
ボザのイマージュは、豊かな音楽性と共に、音をクリアに並べる必要がある曲です。この練習はとても効果的だと思うのでぜひ試してくださいね。
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