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口内炎が痛いとき

執筆者の写真: Yoshie UenoYoshie Ueno


口内炎というのは、体の面積から考えたらとても小さいのに、生活に絶大な影響を及ぼしますよね。思うように食事や練習ができないのもストレスで、質問者さんもつらい日々を送っていることと思います。


実は、口内炎に関するご質問は多く、レッスンでもよく話題になります。それくらい、みんな悩んでいるという事ですね。


私は医学的な知識がある訳ではないので、参考になるお答えができるかわかりませんが、フルート奏者としてどう対処しているかを書きたいと思います。


私の口内炎ヒストリー

さて、私の人生最大の口内炎との闘いは中学3年生の時でした。受験を控えて練習している時に、まず下の唇の裏に小さな口内炎ができました。初めは少し痛いなという感じだったのですが、放っておいたら小さいものがどんどんつながって、直径1センチほどに成長…。

フルートを構えると絶叫するくらいになってしまいました(今でも思い出しただけで涙が出ます)。


その時にいろいろな方法を試して治したのですが、その経験が今にもつながっています。


私の対処法

1.しっかり歯磨きをする


口内炎ができていると、歯磨きをするのも苦痛だと思います。ですが、ここはグッと我慢して、しっかり歯磨きをします。私は、特に、口内炎の向かい側の歯をしっかり磨くようにしています。ブラシが当たったら痛いので、肝心の場所の歯磨きがおざなりになっている可能性があるのです。ブラシが口内炎に当たらないように工夫しつつ、頑張って磨いてみてください。回数を増やして、口の中のバイ菌を減らしていくと治りがとても早くなります。


また、質問者さんはよく口内炎ができるという事なので、もしかしたら歯磨き粉が合っていないのかもしれません。いろいろ試して、ご自分に合うものを探してみるのも手だと思います。私は『GUM(ガム)』の歯磨き粉に替えてから、ほとんど口内炎ができなくなりました。


口内洗浄液も効果があるようですが、良い菌もいなくなってしまう可能性があるので、必ず後で水ですすぐようにされると良いと思います。また、刺激がつらい時は、ノンアルコールのものを使うのも手です。


食事中に口内を噛んでしまったときにも、口内炎になる前に、いつもよりしっかり(回数を増やして)歯磨きするのは予防効果大です。


2.寝る


皆さん実感されていると思いますが、やはり口内炎は疲れている時にできやすいです。一晩良く寝たから治るというものではないですが、できるだけ体を休ませるように気をつけると良いと思います。


その際、口を開けないことが大切です。口内が乾燥するとなかなか治癒しないので、頑張って口が開かないようにしてみてください。どうしても開いてしまう場合には、テープで止めてしまうのも効果があるようです。


3.薬を常備しておく


口内炎の薬はたくさん売っていますね。塗り薬や貼るもの、ビタミンBのサプリも補助になると思います。その中でいろいろ試して、自分に一番合うものを探しておかれるといいと思います。

ちなみに私は『アフタゾロン』という塗り薬が自分に合っているので、歯医者さんでもらって、常備しています(薬局で買える似た薬ではケナログというものがあります)。少しベタっとしているので、フルートを吹くときに薄く塗っておくと痛みが軽減されます。


4.どうしてもの時はレーザー


本番が近くて、もうこのままでは無理!という時には歯医者さんに行って、レーザーで焼いてもらいます。「フルートを吹くから困るんです」とちゃんと伝えると、対応して下さる先生がほとんどだと思います。


やはりこれも1.の歯磨きと同じ原理で、口内炎にいるバイ菌をやっつけてくれているのですが、治療中はとにかく痛いです。なので、本当に追い詰められた時の最終手段という感じです。


痛みのピークは治るサイン

図にするほどでもないのですが(笑)、個人的に口内炎の痛みはこんな感じだと思っています。だんだん痛みが増えて、もう限界!というピークを迎えたら、翌日から痛みがスッと減ってくるものです。この法則を心の支えにして、すごく痛くなったら「よしよし、もう治るぞ!」と思うだけで精神が救われる気がしています。


練習はどうする?

最後に、練習についてですが、これは口内炎の場所にもよるかと思います。痛みで集中できないようなら休んだ方がいいですが、私は口内炎に負けて練習できなくなると悔しいので、気にせず練習しています。


どうしても吹けないときはコチラ→楽器を吹けない期間を参考にして、息のパワーが衰えないようにだけ気を付けておいてください。


「のど元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがある通り、口内炎も治ってしまえば忘れてしまうものです。少しの間辛抱して、また楽しいフルートライフを送ってくださいね。



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