ブレスの配分
- Yoshie Ueno
- 2018年1月23日
- 読了時間: 1分

肺活量に大差があるわけではないので、自然に聴こえるために皆さんいろいろな工夫をしているはずです。
私の場合は、以下のような方法で演奏しています。
①まず、練習の段階で無理のないブレス位置を探し、譜面に書き込んでおきます。
(テンポや音量、会場の大きさや体調によってブレスの回数や位置を変える必要もあるので、複数のパターンを考えます。その際、予備のブレスには()をつけて記します。)
②それでも、演奏中に「このままだと足りなくなる!」と思ったら、息絶える前に、吸っても大丈夫な場所の可能性を瞬時に考えて、不足分を補います。この不足分のみを補うというのがポイントで、予定外の場所でたくさん吸うと音楽が不自然になってしまうので要注意です。
循環呼吸(息を吐きながら鼻で吸う奏法)を使う時も同じで、欲張らずに不足している分だけを補うようにしています。
ブレスコントロールは、家計をやり繰りするような感じに似ているかもしれません。限界が見えてくる前にうまく補充して、常に優雅な演奏姿でいたいものですね。
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