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執筆者の写真Yoshie Ueno

上達のコツ②(いろいろな演奏を聴く)



前回の回答に引き続き、上達のコツを書きたいと思います。


耳を養う

おふーさんは、好きなフルーティストがいますか?


いたとして、その方はどんな音ですか?どんな演奏をされますか?どんなところが好きですか?

その方の全てが好きでなくても構いません。「この人の表現力は素敵だと思うけど、音色はあまり好みではない」というのでも良いかもしれません。


なぜこんなことを質問したかというと、このような具体的な感想はたくさんの演奏を聞いていなくては持てないはずだからです。


私は、色々な演奏を聴いて耳を養っていくことが、演奏の上達に必要なことだと思っています。


聴けば聴くほど、違いがわかるように

偉そうに言っている私にも、恥ずかしいエピソードがあります。


小学生の時、師事していた先生がフランス人のCDを4枚貸してくださいました。家に帰って聴いてみたのですが、どのCDもキレイだなと思ったもの違いが全くわかりません。


次のレッスンに行った時に「ありがとうございました」とお返ししてすぐに逃げようと思っていたのに「どれが良かった?」と聞かれてしまいます。


咄嗟に「ヤバい!」と思った私は、大汗をかきながら一番上にあったCDを指さして「この人の音が良かったです」と答えました。


そうしたら先生は「ああ、やっぱりランパルかぁー。よくわかってるね。」とおっしゃいました。ランパルさんというお名前を初めて聞いたのはその時です(笑)


4名のフランス人奏者と先生に対して申し訳なさでいっぱいになり、その後、楽器屋さんでフルートのCDを数枚買ってきて自主的に聴くようになりました。


聴けば聴くほど、それぞれに個性や演奏解釈があることもだんだんとわかるようになってきました。「こんな音が出したい」と強くイメージできるようになってきたのもその頃です。

 


今はインターネットで簡単に動画を観たり音源を聴くことができます。ライブがもちろん良いですが、それにこだわらずたくさんの演奏を聴いてみてください。


自分の好みや理想を持てるようになると、耳が自分に対して納得するものを求めるようになってくると思います。


「先生に言われたからこうする」というのではなくて、自主的に目的を持って進むことで、上達への道は近づくと私は信じています。


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